手術について〜ポリシー〜
大切な人を任せられる眼科として
眼科で行なう手術は、手術機器の性能や技術力の向上により、手術時間が大幅に削減されてきました。
例えば、当院での白内障手術のほとんどは5分程度で終わります。短い手術時間は、患者様の痛みを軽減し、早期回復に大きく反映されています。
しかし、眼科の手術はほとんどが局所麻酔の意識がある状態で行われるため、患者様は緊張や不安を感じながら手術を受けることになります。
「目を触られるのは怖い」「手術は痛くないの?」「手術中にどんなことをされるかわからないので不安」という声を多く聞きます。当院では、手術前にどのような流れで手術が行われるのか、患者様が理解、納得されるまで十分に説明を行い、不安や緊張を少しでも和らげられるように努めています。
どんなに技術が進み、手術時間が短縮されても、私どもは患者様の瞳に触れる瞬間の緊張感を忘れることはありません。
もし自分の家族だったら…という気持ちで、毎回手術に臨んでおります。 貴重な視力の行方をお預かりする、眼科医療に携わるプロとしての意識を強くもって、執刀することをお約束します。
日帰り手術について
当院では、白内障手術に加え、通常は2〜4週間程度入院が必要とされる硝子体手術も、日帰りで行なっています。
自宅でゆっくりと静養できることは、身体的にも精神面においても、術後の回復に大きなメリットだと考えています。
また白内障手術の場合、事務仕事程度ならお仕事の継続も可能ですので、勤務形態でご心配な方は、お気軽にご相談ください。
また、術後入院をご希望の方は、若松記念病院への入院手配をいたしますので、ご相談ください。
重い全身疾患を患っている場合では、術前後に内科による全身管理が必要なことがありますので、入院のうえ眼科と内科が連携して治療にあたる方が安全と考えています。また、重症度の高い外傷や増殖性疾患で長時間の手術が予想される場合や、重度の認知症を有する患者様では、全身麻酔での手術がより安全であり、入院手術が好ましいと考えられます。このような患者様には、最適な治療を受けられる施設をご紹介いたします。
手術室について〜最新の器械と設備で手術を〜
当院の手術室は、高性能の手術器械とクリーン設備を備えており、一般の白内障をはじめ、難治性白内障や網膜硝子体疾患など、その他の様々な疾患に対して高い専門技術をもって手術を行うことができます。
手術で使う機器・器具の管理、感染予防対策はもちろんのこと、手術室は埃や塵を除去する特別な換気システムでウイルスなどの感染予防をしっかり行うことにより清潔な手術室環境を保っています。また、地震災害などで停電した状況下でも手術が数時間は継続できるように、無停電装置を設置しています。
術中管理については、モニタリングを行い、患者様の状態に気を配るように努めています。
ご希望されるご家族の方には、手術室の状況を見学できるようになっています。また、スタッフが同席し、手術の状況を説明します。
患者様及びご家族の方の不安を和らげると共に、オープンで透明性の高い医療をご提供します。
手術室
見学室
当院で行う手術内容
●一般白内障手術・難治性白内障手術
●多焦点眼内レンズ
●硝子体手術
黄斑円孔、黄斑前膜、黄斑浮腫、糖尿病網膜症、硝子体出血、網膜剥離、網膜裂孔、増殖硝子体網膜症、
硝子体黄斑牽引症候群、網膜中心静脈閉塞症、網膜静脈分枝閉塞症、網膜下出血、硝子体混濁
●緑内障手術
線維柱帯切開術、線維柱帯切除術(インプラント併用)
●眼瞼形成術
眼瞼下垂手術、下眼瞼内反症手術
●眼科一般手術
翼状片、結膜弛緩症、霰粒腫、麦粒腫など
手術の流れ
手術4~6週間前 : 手術前の説明・検査(ご予約をお取りします)
●手術についての説明、手術合併症、術前・術後の点眼と注意事項などをご説明します。
●ご家族の方にも説明を聞いていただけるよう配慮しておりますので、可能な限りご家族とご一緒にお越しください。
●手術をより安全で的確に行うために、手術に備えた詳細な検査を行います。これにより、あなたに合う眼内レンズや術式を決めます。
●血液検査やアレルギーの確認なども行います。
●散瞳検査(黒目を開いて検査)をしますので、車の運転は控えてください。
手術4日前
●術前の3日間に点眼する、感染防止(抗生剤)の点眼薬を処方しますので、しっかり点眼してください。
手術前日
●入浴、洗髪を済ませておいてください。
手術<当日>
●普段通りに食事を済ませ、服用中のお薬も飲んでください。
●ご家族とご一緒に、お約束の時間にお越しください。
●来院後、手術に必要な点眼や血圧測定などの準備を行います。
●術後の生活や術後点眼、緊急用携帯電話番号などについてのご説明をします。
●手術準備室に移動し、手術の順番をお待ちいただき、順番が来たら手術室に移動し、手術となります。
●手術後は、全身状態の安定を確認し、会計が終わった後、帰宅していただきますが、眼帯をした状態になりますので、車の運転は控えてください。
●手術後は予定を入れず、まっすぐ帰宅してゆっくり安静に過ごされるようにしてください。
手術後<翌日>
●朝8時〜8時半までにご来院ください。
●眼帯をした状態ですので、来院時の車の運転は控えてください。
●眼帯は検査時にスタッフがはずします。
●診察終了後から、手術後の目薬を(3種類、1日4回)手術した眼に点眼してください。
手術後<翌日以降>
●指示された日に受診されてください。
●手術後の目薬を点眼してください。
<術後の注意点>
● 術後は目を強く押さえることは控えてください。
● 清潔を保つようにつとめてください。
● 洗顔、入浴、洗髪については医師の指示に従ってください。
● 決められた回数の点眼を必ず継続してください。
● 気になる点は、クリニックにてご相談ください。
高額療養費制度 〜手術費など高額な治療費の一部が還付される制度があります〜
医療費が高額になった場合、一定の自己負担限度額を超えた部分が払い戻される高額療養費制度があります。
年齢や所得に応じて、ご本人が支払う医療費の上限が定められており、またいくつかの条件を満たすことにより、さらに負担を軽減する仕組みも設けられています。
所得・年齢ごとの自己負担限度額及び申請方法など詳細については、 厚生労働省のホームページ<高額療養費制度を利用される皆さまへのPDFファイル>をご覧ください。
※高額療養費の還付については、1ヶ月分ごとの支払額の合計が対象になります。
※高額療養費制度により、両眼の手術は、同一月内に手術を受ける方が還付が多くなる場合があります。
※生命保険に加入していて手術給付金特約がある方は、給付金を受けることができる場合があります。
(詳しくは、ご契約の生命保険会社にご確認ください)